岡江久美子さん。

女優 岡江久美子さんが コロナで亡くなった。

パート先の仕事中に 仲間が教えてくれた。

発熱して 診察を受けて、様子を見る様に医者から言われて 何日もしない内に 肺炎が悪化。

まさに病に さらわれるかの様な速さ…

何も言う間を与えられず、これこそ急逝。

大病の後の免疫力 低下が いかに恐いものか、思い知る。

太陽の様に明るい、邪気のない あんな人が 突然 居なくなる事。

なんで あんなに いい人が。

その理由を 一生懸命 探す。

虐待死 した何人もの子達、そして 誰からも好かれる人…

そういう人は皆、天使とか神様になる、だから もう生まれ替わって再び 苦しむ世には戻らずに 天に昇天するのだ、と思う。

花になり 風になり、空気の様に 在る。

姿かたちは どこにもない、でも 空気は どこにも在る、その人を忘れずに記憶している人の 傍に いつも居る、と思う。

罪のない人は世の中には居ないだろう。

人間は その罪を償い ながら生きる為に 愚痴や嘆きを抱えながら暮らしてるんじゃないのか。

償い切れなかった人は地獄に落ちて 覚めない悪夢の様に 苦しみ続けるんじゃないのか。

そうでなければ また人間に生まれ替わって 同じ様に 罪を償い続けて苦しみ、良い人になれた時に寿命が尽きて やっと 初めて 空気や花として 、ただ 存在するものになれるんじゃないか…

そう考えると、 この突然の悲しみも 心の中で 静かに 穏やかに落ち着いて来る。

だから 良い人は 早く亡くなるのか。

この世で 償う罪を持たないから、早く召されるのか。

憎まれっ子 世に はばかる、とは ある意味 当たっているなぁ…

我ながら この考え方は 正しい様な気がして来た。 決して 信心深くもなく、無宗教な自分でも、大病して入院中に見た、 同室の人が 廊下で朝陽を見上げている姿が 神様の様に見えた。

あの時から 私は 何かを知った、感謝を感じる様になった、と思う。 病気によって 自分の間違いや 罪にも気付けた、全ての合点がいった。 生きてるだけで 全てに感謝なんだと。

誰かの死は悲しい事。 自分の存在とは 、死を迎えた時に 誰かが悲しむ様な存在であるか どうか?

私の死は 人に惜しまれる死であるか 否か。

自分の罪を償い切れる様に まずは暮らす事。

悲しみを受け入れて 前を向く事は大事。

生きて行く 他者と共に。前に。