甘い、ゆるい世間知らず。

コロナ明け…と言っていいのか悪いのか。
世の中はどんどん流れて行く。
1日 24時間、朝は来て昼が来て、日がくれる…
良い方向へ流れているのか、前へ進んでいるのか、後退しているのか。　神様は答えをくれない。
友人の知り合いのご主人が統合失調症だと聞いた。
コロナの為に通所している施設が休業して、自宅に長く居たせいで異常行動が増え、おかげで奥さんは激やせしてしまい、とんでもない事になっている、らしい。
そうと知った所で、知り合いの人も何も出来ず、まずは奥さんが医者に行く様にと伝えるしか成す術がない。　　他家の事には誰も手が出せない。奥さんが何とか持ちこたえる様に回りの者は祈るしかない。
統合失調症は若い頃から多少あったらしい。
よく長年耐えて今日まで来たものだ、と感心する。
私達より少し年配らしいから、残る人生は
穏便に静かに健康に楽しく暮らせます様に。
福祉の方で相談して別れるなり何なり色々と
手段はあるはず。
精神的病気は本人のせいではないにしろ、当然奥さんのせいでもないのだから…
家に着いてひとり、部屋にのんびり横になった瞬間、色々考えてしまった。
異常行動をする夫と常に一緒に居る苦痛は、多分耐え難いものだろう。
コロナが収まって通所施設がいつも通りに開所して、福祉の相談に走って早く解決策が見つかります様に。友人の知り合いの奥さんが倒れてしまう前に。
世の中色んな苦労をしている人が居るものだ、と思う。
自分は甘い甘い、ゆるい人間なんだ、と思う。
ふと気がつくと呼吸が浅く、苦しい様な状態に陥っていた。　
背伸びをして深呼吸…
どっちみち何の手助けもしない、出来ないなら
自分が元気で居る事に感謝して暮らすしかない。
昼はさんまの日干しと手羽先の塩焼きを食べたから、夜は粗食で済ませようか。
この年齢になると、色々あって胸がいっぱいでも食欲だけは衰えず、健康を死守するシステムが身についている、人間の身体は不思議だなぁ…